求心力を発揮できるか 02
つまり、ここで重要なのは、求心力の「中心」に「マネージメント」が存在して
いるということである。個人の「質量」の中に、しっかりしたマネージメントのス
キルを持った人が、そこにいることが重要なのである。このマネージメントが存在
しなければ、たとえ「引力」で吸い寄せられたとしても、「質量」を持った彼らを
引き止めて、大いに活躍してもらうことはできない。再び「遠心力」を行使される
だけである。
質量を持ったエンジニアの多くは、気持ち良く仕事をしたいのである。だが、彼
らの持っている技術は、回路を設計する技術であり、ソフトウェアを設計し実装す
る技術であって、多くの人が関係する中で、うまく仕事を進めていく技術ではない
。だから、前の組織では、遠心力を働かせて飛び出したのである。彼らが求めてい
るのは、自分を上手く使ってくれる「マネージメント」である。
もちろん、そのような優れたマネージメントに接することで、彼はさらに質量を
大きくすることが出来るし、将来、求心力の中心になることも出来るのである。