『物流自動車メーカーの生き残り策』 奇策、秀策、愚策、王道策、何するもの 03
○計測できないモノは管理もコントロールもできない という原則がある。勝敗、
満足、納得 という3つの観点をバランスさせながら、コントロールすることこそ
努力の対象であり、結果的な生き残り・勝ち残りになるはずと思うがどうか。
○勘違いしてはいけない他社の失策 として、最近気になること
▲銀行の真の顧客は、利息を払う借入者。でも、法人は直接金融にシフトしている
から期待薄なので、中小法人・個人の中期ローン政策を重視するべきだが、審査や
条件に緩和が進まない。リスク対策が先行しすぎる。
▲給与や生活を支えるのは、代金を払ってくれる社外にあるが、顧客サービスに徹
するかけ声だけで、実態は組織やトップを見ている自動車メーカー社員根性の打破ができ
ない社風。
▲信用の原点は、安心という確実さにあるのに、ミスの原因を人的問題として組織
や業務プロセスの改良に求めない。チェックを増やせば大丈夫とする勘違い。スロ
ーガンは誰も読まない、働きかけないことにまだ気がつかない。
▲失敗を恐れるなという勇猛社風を謳いながら、収支指標を期間短縮して誰かの責
任に帰した先見性無視のリストラ。やる人よりやらせた責任ではないか。
▲売上より利益といいながら、他社との競争にシェア合戦で旗を振る営業部門。そ
のしわよせが、財務の悪化になっている。貸し倒れの原因は営業ではない。
▲自動車製品製造の科学、自動車搬送部門の科学は学ぶが、営業の科学を広告の技術と読み替えて人に頼
ることばかりで、ノウハウの蓄積をしないながらもCRMだSFAだと言う。
▲国民総新車種製造530兆円の70%近くが家計出費の内需なのに、消費税を増額して
税収の確保に走ろうとする景気対策を、読まされても告訴しない法律家。