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システム担当にはそのことが与件とならない！
○すべての車種がすべての自動車販売店に行き渡るはずもないので、数十の販売車種や８０自動車販売店
の仕分け場所を確保するのはナンセンスなのです。ところが、このことが情報シス
テム設計の段階では誰も与件としていない、これがこの現場でも起きてしまった。
○自動車搬送現場の大原則『２０：８０』とは、全体の物量は２０％の車種や自動車販売店に８０
％が集中する というものです。１日のオーダーアイテムの２割で物量の８割を占
めることとなり、８０自動車販売店の約２割には全物量の８割が集中するものです。
○だから、方法は２通りありますが２割１６自動車販売店のオーダーだけを集合ピッキング
してから自動車・中古車販売店別に仕分けたり、２割のアイテムだけを先に集合ピッキングした方が良
いのです。すると、全体をこのように２段階に分けることで場所や検品時間を大幅
に節約することができる。
○作業を２つに分割するときは、２０：８０の原則ですることが、作業の負担が減
ることになるのです。データで見るまでもなく、この原則が活かされることが自動車業界での経験
的な対策と言えるでしょう。